【獣医師が解説!猫の糖尿病とは】「治る?」診断されたらまず読んで!原因と治療法

【獣医師が解説!猫の糖尿病とは】「治る?」診断されたらまず読んで!原因と治療法
こんなお悩みありませんか?

✅うちの子よく食べるけど大丈夫かな?

✅猫にも糖尿病があるっていうけど、うちの子大丈夫かな?
✅糖尿病にならない方法はあるの?どんな子が糖尿病になりやすいの?
✅糖尿病を治す方法はあるの?どんなことに気をつければ良いの?


愛する猫ちゃんが病気になってしまったら・・・と考えただけでも心配ですよね。
けれど、安心してください。ここで紹介する情報を手に入れれば、不安に立ち向かうための準備と対策ができます

飼い主さんが落ち着いて対処することで、猫ちゃんの長生きに繋がります。特に糖尿病のような病気では、飼い主さんの積極的な関わりが非常に重要になります。一緒に学んでいきましょう。

この記事は基本的な糖尿病の知識から解説し、愛する猫ちゃんのために飼い主さんができる最適なケアまでお伝えします。

目次

糖尿病ってどんな病気?

糖尿病とは、インスリン分泌の不足やインスリンに対する反応性の低下により、糖のみならず脂質やタンパク質の代謝異常を起こした病態です。高齢の猫などで増えてきており、その原因から治療法、予防法までをご紹介します。

猫 糖尿病

糖尿病ってどんな病気?糖尿病2タイプを理解しよう

猫では、人の2型糖尿病に相当しますが、理解のために、1型と2型の説明をします。人の糖尿病ではその原因に基づき、1型および2型に分類されます。

・ 1型糖尿病は、β細胞の破壊による絶対的なインスリン欠乏によるもの

・2型糖尿病はインスリン抵抗性による相対的なインスリン不足によるもの


猫では、このうちの、2型によるものが多いです。 人間では、2型糖尿病と診断されるころにはランゲルハンス島の細胞が半分くらい残っていますが、猫では、ランゲルハンス島の中にアミロイドが沈着し、内分泌をする細胞がほとんどない状態で、診断されるのでインスリン投与がほとんどの場合必要になってきます。

人間では、2型の場合はインスリンが少し出るので運動療法から入りますが、猫の場合はすぐにインスリンを注射することが多いです。

  

猫の糖尿病の症状

猫の糖尿病は

  • 多飲、多尿、体重減少
  • 持続的な高血糖(猫では数日以上、300mg/dL以上)
  • 持続的な尿糖陽性

の3つが満たされると糖尿病と診断されます。

猫では300mg/dL以上ないと、尿糖が出ません。

初期症状では、元気なため、わかりづらいですが、そのまま放っておくと、重症化してきます。

猫 糖尿病

猫の糖尿病の初期症状

猫の糖尿病の初期症状は、以下のとおりです。

  • 多飲多尿
  • 食欲、元気はあるけれど体重が減ってきた
  • おしっこの色が薄い
猫糖尿病

猫の糖尿病が重症化した時の症状

猫の糖尿病が重症化すると、脱水が進み、体の中での代謝がうまくいかなくなり、次の症状が見られるようになります。

  • かかとをつけて歩く
  • 脱水、毛並みが悪くなった
  • ふらつく
  • 元気がない
  • 下痢・嘔吐などの消化器症状
  • 白内障、腎疾患、関節変形などの合併症
  • 神経障害
  • 糖尿病性ケトアシドーシス

猫の糖尿病5つの原因

犬と人間と猫は治療、症状も似ていますが、原因が一番違います。猫の場合は、原因が多岐にわたります。もともと太っていて、糖尿病になりました。という猫もいますが、その他に膵炎や基礎疾患からの糖尿病もあります。  

食生活によるもの

猫は肉食動物であり、糖分を多く含む食事は体にあっていません。炭水化物を多く含む食事は糖尿病になるリスクが上がります。また、一気に食べることも、血糖値が急激に上がる原因になります。

年齢によるもの

猫の糖尿病は、10歳以上で発症することが多いです。6歳をピークにして、発症率が上がるデータがあります。去勢したオスに多いです。

体型によるもの

肥満の猫は、標準体重の猫に比べ、糖尿病になるリスクが4倍高いと言われています。これは、インスリンの効果が効きにくくなるためです。肥満にならないように、体重管理をしましょう。

ストレスによるもの

猫がストレスを感じると、その体内で起こる一連の生理反応が糖尿病の発症や悪化の原因となる可能性があります。

ストレスはアドレナリンやコルチゾールなどのホルモンを放出し、これらが血糖値の上昇を引き起こします。

ストレスが持続すると、インスリン抵抗性が増加することもあり、インスリンの効果が低下し血糖値の管理が困難になることがあります。


基礎疾患・投薬によるもの

2型糖尿病は慢性膵炎が原因になることが多いです。膵炎が慢性化し、改善と膵炎を繰り返すごとに、次第に膵臓が壊れて、インスリンが出なくなってしまうケースです。

他の基礎疾患で薬剤による誘発性の糖尿病もあります。内分泌疾患(下垂体性クッシング症候群、副腎腫瘍、先端巨大症、若年性糖尿病)

糖尿病を不安定にする要因は、口内炎、胆嚢炎などの炎症、膵炎、クッシングやステロイドの長期投薬、腎不全、腫瘍、甲状腺機能亢進症なども糖尿病のリスクをあげる原因としてあげられています。

 

猫の糖尿病の治療方法2つの選択

自宅で糖尿病の治療する場合の前提は条件として、基礎疾患がほぼ管理されている、十分にごはんが食べられること、持続的な脱水がないことが必要です。

この条件を満たすまで、血糖値が低下しなくてもインスリンを投与すること。基礎疾患を治療し、輸液し、食欲増進剤などを使用して改善させます。

糖尿病治療の具体的な目標は、理想体重を維持することです。

血糖コントロールはだいたい100〜300の間でしていきます。

猫は尿糖が出にくいため、犬に比べると重篤な糖尿病性合併症が少ないです。

これらを長期的にQOLを保ちながら維持していくことで、寿命まで生きることが可能です。うまくコントロールしながら、インスリンの量を減らし、インスリン投与しなくてよくなる(寛解)できる例もあります。

糖尿病の治療法①~インスリン注射~

 インスリン治療は猫の糖尿病管理において重要な役割を果たします。
 治療の成功には、適切な体重管理、インスリンの種類と投与量の選択、血糖値の モニタリングが必要不可欠です。

  • 体重管理: 適切な体重を維持することが重要で、肥満は避け、標準的な体型を目指します。食事の管理によって、適切な体重の達成が可能です。
  • インスリンの選択: インスリンは獣医師が決めますが、プロタミン亜鉛インスリン(PZI)や人間用の持続型インスリンが選択肢としてあり、特にプロジンクはPZIを基にした製剤です。インスリンの初期用量は体重に基づき、0.2〜0.4U/kgから開始し、目標血糖値は100〜300mg/dLの範囲に設定します。

  • インスリン投与のタイミング: 食事と同時にインスリンを1日2回投与し、血糖値が下降してからゆるやかに戻る12時間のサイクルを目指します。インスリンの効果が見られない場合は、投与方法の見直しや基礎疾患の存在を考慮する必要があります。
  • 血糖値モニタリング: 血糖値の測定は犬猫用の血糖計を使用し、人間用のものよりも犬猫用の方が正確です。治療開始から数週間で血糖コントロールが安定するまで、根気強い管理が求められます。適切な作用時間の確保のため、必要に応じてインスリンの種類を変更することもあります。

糖尿病の治療法②~療法食~

2型糖尿病に適した食事は普通のフードに比べると
タンパク質が高く、炭水化物が少ないものです。

缶詰が多少有利です(水分がとれ、糖が減らせます)

基礎疾患を持っている猫におすすめの食事

腎臓が悪い猫に高タンパクの食事をするのは控え、
基礎疾患を意識して食事を選ぶようにしましょう。

猫は食事を同じ時刻、同じ内容、同じ量をあげること

猫は犬と比べると、食後高血糖にはならないです。

もし猫が食べてくれるなら、缶詰フードを与えると良いです。
水分がとれるメリットがあります。

猫 糖尿病に缶詰

進行すると歩けなくなることも?【怖い合併症】

糖尿病性末梢神経障害

猫の糖尿病性神経障害は、猫の糖尿病治療がうまくいかず、血糖値が高いままが続くと起こります。 症状は、末端の神経に障害が生じることで、踵を地面につけて歩いたり、高いところに登れなくなります。さらに進むと、手足もうまく動かせなくなる場合もあります。

猫では、この神経障害がいちばん目立つ糖尿病合併症です。

猫の糖尿病性神経障害は、糖尿病を治療して血糖値を適正レベルにすれば、治癒していきます。

糖尿病治療中の低血糖

インスリン治療中に、投与したインスリンの量が多すぎると、血糖値が下がりすぎて、低血糖を起こすことがあります。

重度の場合は、痙攣をおこしたり、ぐったりなってしまったりすることがあります。その場合は、すぐに糖シロップをなめさせると回復します。

また、インスリンの効きすぎの状態で低血糖になる場合は、量を減らしたり、違う種類のインスリンに変更が必要になることもあります。

猫のケトアシドーシスとは?

糖尿病が長期化して、インスリンの不足で糖代謝ができなくなり、細胞内に取り込まれるエネルギーが減ると、足りないエネルギーを貯蔵している脂肪で補おうとします。

分解された脂肪からケトン体が生成され、このケトン体が体内に増えると酸性になり、ケトアシドーシスという状態になります。

この状態を放置すると、回復が望めないことが多いです。糖尿病の猫は、診断された時点でケトンが尿から検出されることがしばしばあり、特に膵炎や基礎疾患がある場合は進行も早いので注意が必要です。体重が減ったらすぐに対処しましょう。


どんな症状?

  • 食欲減退
  • 元気消失
  • 嘔吐、下痢
  • 昏睡
  • 血圧低下、ショック状態

ケトアシドーシスは治る?

治療は、早期に適切に行うことが大事です。インスリン投与、輸液療法にてアシドーシスを補正し、基礎疾病への対策をすることで改善を図ります。

猫の糖尿病の予防方法6選

太らせないように食事の管理をする

たくさんあげすぎないようにしましょう。

ドカ食いする子も注意です。 食べる量も、コントロールし、ストレスも過食の原因となるので、リラックスできるような環境づくりをしましょう

定期的な健康診断

定期的に健康診断をすることで、適正体重が維持できているかを客観的にみてもらうことができます。また、糖尿病の原因となる膵炎をはじめ、他の疾患のモニターもしていくことができます。

飲水量やオシッコの回数を管理する

糖尿病の初期症状は、多飲多尿です。

最近、なんかたくさん飲むし、おしっこが多いな、と思うことで気がつきます。日頃から気にしておくと良いでしょう。飲み水量、おしっこの量を測れるトイレも市販されていますよ。

体重を定期的にはかる

体重は、糖尿病はもちろん、健康のバロメーターとして非常に重要です。

病気の時、体重が急に減ったことで気がつくことが多いです。

糖尿病の初期症状も、元気で食欲があっても、体重の減少することです。自宅で測れる体重計が売っているので、一週間に一度は体重を測定しましょう。

おすすめの食事

高タンパク、糖分を抑えたフードの選択をしましょう。

固形フードよりも、缶詰を選択することで、糖分を減らし、脱水を予防する上で効果があります。

また、猫の手作り食も、若いころからはじめればできると言われています。

 おすすめのケア方法

糖尿病の予防と管理に、ストレスケアはとても大切です。

ストレス自体が糖尿病の原因となるばかりでなく、ストレスは過食、食欲不振、糖尿病、膀胱炎、皮膚アレルギーなどのファクターにもなります。

ストレスケアをすることで、猫が快適に日々を過ごせるようにし、糖尿病を予防しましょう。

糖尿病の予防とケアにアニマルレイキという選択肢が合う理由

アニマルレイキは、愛をこめて撫でるだけのペットのための自然治癒力活性化メソッドです。

猫の糖尿病は、適切にケアすれば、猫が元気でいられ、寿命まで生きられる病気です。

ここに、アニマルレイキを使うと、猫のストレスを減らし、心と体のバランスを整えることができます。

アニマルレイキは、猫をリラックスさせて、これまで述べた糖尿病のリスクを下げたり、糖尿病のある猫の体調をサポートできます。

糖尿病はストレスが悪影響を与えることがあるので、リラックスはとても大切です。アニマルレイキは、飼い主と猫との絆も深めることができます。

糖尿病の猫は、インスリンの注射や毎日のケアが必要な場合が多いですが、アニマルレイキで築いた信頼関係は、ケアを受け入れやすくします。

そして、アニマルレイキを通じて、飼い主もリラックスし、ストレスを管理できます。

もちろん、アニマルレイキを猫のケアに使う時は、獣医さんのアドバイスに従ってください。

アニマルレイキは補助的なもので、医療ケアや栄養管理、運動の代わりにはなりません。そして、アニマルレイキを上手に取り入れることで、猫の健康と幸せをサポートし、猫と人の絆も強くなります。

まとめ

猫の糖尿病は、肥満やストレスなどが引き金になって膵臓から出るインスリンが出なくなったり、効きにくくなったりすることが原因ですが、適切な体重管理とインスリン投与を組み合わせることによって、長生きさせることもできます。

糖尿病にならないように予防し、なっても寛解させるよう、発症因子をできるだけ減らしていきましょう。

お薬を使う治療を始める前にアニマルレイキを試してみませんか?

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原因への対処と合わせて補助的に使うことをお勧めします。また、治療と一緒に使うことで
ストレス軽減やリラックス、免疫UPなどの効果を期待し、獣医師が使っています!

病院への移動中もアニマルレイキでリラックスできます。

また、

アニマルレイキを習得すると、悪いところが手でわかるので、よくなったことがわかります。自然治癒力を発揮するのでお薬を減らせた方が多いです。

ご注意:アニマルレイキは、リラックスや癒しの効果をサポートする手法です。これは補完的な健康管理の一環として加えることができますが、標準的な医療の完全な代替としては意図されていません。動物の健康に関しては、引き続きかかりつけの獣医師の診察を優先してください。

アニマルレイキの基本から応用まで、ステップメールを通じて段階的に学ぶことができます。

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この記事を書いた人

こんにちは。
獣医師の福井利恵です。

私には夢があります。

「動物と人が互いの幸せを思い合う最高の関係」

を世界に教え、世界を変えることです。

私は獣医師として
畜産や動物病院で
働いていましたが、

治療は抗生物質などを
使っての対症療法で、根本的に治らないことに
ジレンマを感じていました。



そこで、アニマルレイキ®を開発しました。

動物病院でのアニマルレイキ®️での手当て治療

アニマルレイキ®は、
動物の健康と幸福を
促進するための
ホリスティックな療法で、

自然治癒力を高め
心身を深い癒しへと導き、
自然と調和し、
 
本来の自分らしさを
取り戻すことができます。


アニマルレイキで癒されるジョニーとぽち

私は動物の病気の原因は、
飼い主さんにかかっていることを知り、

病気は動物からの究極の
愛のメッセージだった
と知りました。

私はこのことを
実際の原因療法として確立し、

世界に伝えてペットと飼い主さんの
双方に幸せになってほしいです。

アニマルレイキ®を通して、
20歳を目指す飼い主さんと
ペットのお役に立ちます。


愛犬ジョニー(当時20歳)と 

私の愛犬ジョニーは先日お別れしましたが、
21歳2ヶ月の大往生でした。

私とジョニーは
お互いの幸せを思い合うことで、
ジョニーが
「もっともっと長生きしたい!」

そう言ってくれたのです。 

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